まだだいぶ先ですが一般の方向けの市民講座を開催します。http://kitasatomiyaoka.web.fc2.com/20120929seishin.pdf
ルネスタ(エスゾピクロン)は海外で承認されているのは米国のみ、欧州ではゾピクロンと比較して臨床上の有用性が明確でなく、申請が取り下げられた薬剤と聞いています。記事には一医師のコメントのみ載せていますが、こういう場合、記者の方は海外の状況や日本の治験結果をどこまでご自分で確認されるのかなあ。
http://www.nikkei.com/life/health/article/g=96958A96889DE6E3E0EAE4EAE6E2E3E3E2E7E0E2E3E0979EE382E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2E3
日本睡眠学会認定委員会監修の睡眠障害診療ガイド(文光堂、2011年)の「不眠症の治療/処方例(P27)の『中途覚醒・早朝覚醒、これにともなう熟眠障害』の項に、1行目フルニトラゼパム、2行目クアゼパム(ドラール)が書かれている。精神科医以外の医師も読み、かつ学会監修としている診療ガイドにフルニトラゼパムを第一選択のように書くるのは不適当だと思う。各項目の執筆者を記載していないのは、委員会/学会全体が責任を負うと理解されるが、誰からも異論が出なかったのだろうか。
精神科治療学 27(1)で「精神科医の多剤併用・大量処方を考える」という特集を組みました。その最初の部分です。
http://kitasatomiyaoka.web.fc2.com/20120503chiryogakutazai.pdf
私はケースカンファを非常に重視していますから(https://ds-pharma.jp/gakujutsu/contents/consonance/talk/vol37.html)、大学での事例検討会が減っているらしいというのは非常に気になります。ケースカンファで、習う方も教える方も自分の未熟さに気づいたものです。ああいう議論が減っていることが、若い精神科医が操作的診断基準と治療ガイドラインで治療ができるような気になり、そしてそれが年配の医師にも広がっている一因かもしれません。対策を講ずるべき深刻な事態ですね。