歯科治療のインフォームドコンセント

歯科とのリエゾン診療に長く関わっている精神科医として言いたいのは「治療に納得しなかった患者さんを”精神的なものではないか”と精神科医に診療依頼する前に、歯科治療前のインフォームドコンセントが適切であったか、もう一度考えて欲しい。自費診療の場合は特にICを重視して欲しい」です。

精神症状の原因として身体疾患が疑われる時の内科依頼

後期研修医との議論で私がふだん気にかけていることが出た。軽度の意識障害が疑われるぼーっとした状態が続いている患者さんの診断や治療について、「身体因性精神障害と考えるが、頭部MRIや甲状腺機能を含む一般的な検査で、症状を説明しきれないので、神経内科や内科にみてもらう」という意見があった。比較的多くの医師がこういう考え方をすると思う。ただ私は精神科専門医の基本的レベルとして、身体疾患と考えるならば、経過や随伴症状などの特徴から、疑われるいくつかの具体的な身体疾患名をあげて、神経内科医に依頼すべきと考える。その身体疾患を自分のもっている知識の中で思いつかなくても、文献などで調べておくべきである。
 精神症状が前景にたつ身体疾患について、神経内科医や内科医がそれほど詳しいことはありえず、むしろ精神症状が中心の身体疾患の「診断」についての専門家は精神科医といった方がいいかもしれない。精神科医が「身体因性精神障害を疑う」という段階で、身体科医に依頼するという姿勢をとると、その領域は医療の谷間となりかねない。若い先生にはそのあたりをよく考えて欲しいと思う。
プロフィール

Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.

Author:Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.
北里大学医学部精神科
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