その身体症状の原因は本当に「精神的な問題」か

気になっていることを書いてみました:その身体症状の原因は本当に「精神的な問題」か

日経メディカル http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/miyaoka/201601/545426.html … #日経メディカル Online

病名告知は治療の一部

統合失調症やうつ病という病名告知が、病名告知そのものが治療の一部であることを考慮せずになされているのではないかと気にしていました。インタビュー記事ですが少しそこに触れてみました。http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t242/201506/542654.html

DSMの使い方

(FBの議論から)
・DSMによる診断重視によって、診断が心理面の治療と切り離され、同時に身体疾患との鑑別も厳密さを欠くようになったのは事実でしょうね。
・「DSMという診断マニュアルを導入する時、詳細なDSMの使い方マニュアルを同時に紹介すべきだった」とよく話しています。
・評者間一致率を高めるためには診断技術を低くすればいいともいえます。医師によって診断が食い違うと、以前は医師の診断や面接の差や能力が問題にされたのに、DSMでは、評価者間一致度が低い診断基準が悪いということになります。能力の低い医師には好都合な診断基準かもしれません。ケースカンファレンスをやってない施設が増えているという最近の傾向も、「診断の不一致は医師の問題ではなくて、診断基準の問題である」という考え方の影響が大きいようです。
・DSMは分厚い本をきちんと読んで使えば悪いものではないと考えます。あのポケットマニュアルを誤って使うから、問題が起こるのでしょう。「DSMが悪いのではなくて使う人の使い方が悪い」と考えるべきですよね。

病名告知

病名だけを告げるのではなく、疾患の性質、治療方法、予測される転帰などの説明が加わってはじめて「病名告知」です。「うつ病」とだけ告げる「病名告知もどき」がどれだけ今日のうつ病診療を混乱させているか、よく考えておく必要があります。基本的には自分で治療する医師、あるいは治療する医師と密接な連携をとっている医師が病名告知すべきでしょう。もうひとつ大切なのは、精神疾患では病名告知が精神療法の一部であり、精神療法には副作用もあるという点でしょうね。

「診断が難しい」は低い面接能力の言い訳?(2)

例えばいわゆる寡症状性統合失調症といわれる病態には自閉症スペクラム障害が多く含まれているでしょうし、知的障害を合併する場合は鑑別が難しいことも少なくありません。ただ本来鑑別できる病態にまで「難しい」を拡大して、不十分な面接を容認しているかのような精神科臨床が生まれていることを危惧しています。
プロフィール

Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.

Author:Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.
北里大学医学部精神科
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