心理職への期待

日本心理研修センターの講演録に載っている内容ですが、「こころの科学」の巻頭言にも書いてみました。


「公認心理師 法案の成立をめざして」

「心理職にとって厳しいご指摘も含まれる内容ですがフロアのアンケートには重要な指摘がたくさんあって考えさせられた、という回答が多かったので長くなりましたが紹介しました」というコメント付きで紹介されました。

http://shinri-kenshu.jp/?p=2220

臨床心理士は国家資格でないという開示

3月29日にお話して考えたのですが、病院内で患者さんの検査や治療に関係する職員の中でほぼ唯一国家資格でないのが臨床心理士です。多くの患者さんや、時には職員さえも、国家資格と考えている状況を考えると、心理士の担当する検査やカウンセリングを実施する場合、「心理士は国家資格ではありません」と開示しておいた方がよいのかもしれません。http://shinri-kenshu.jp/?page_id=2186

心理士の国家資格化

<FBでの議論から>「心理士の国家資格化について日本臨床心理士資格認定協会が反対しているので、次期国会でも成立は不可能になるのではないか」という問いかけをみつけて、私が記載した考え:ここまで議論して国家資格化されず、また現在の心理士の知識や技術にばらつきが大きいことも考えると、病院内での心理士の業務を、例えば「心理検査だけ」のように、制限せざるをえないかもしれません。検査だけなら心理療法やカウンセリングほどの副作用はないでしょう。病院は患者さんに対して提供できる診療の質を絶えず問われているのです。

心理士に求められる知識と技術

心理士について「大学は心理学科でなくても、大学院修士課程が一定の基準を満たす心理学科であれば臨床心理士の資格がとれる。この中で精神医学は必修ではない。この短い教育機関が許容される背景には、『誠意をもって一生懸命努力すれば心理は理解できるし、心理面の問題への対応が可能になる』という一部の心理士の考えがあり、彼らに『心理士が一定の知識と技術を求められる専門職である』という考えが薄いのではないか」という意見を耳にした。そういえば私は、教育カウンセラーとの連携ケースカンファレンスで「一生懸命カウンセリングやプレイセラピーをやれば何とかなるはずはなく、その前に適切なアセスメントと他の精神疾患の鑑別が不可欠である」といつも強調している。心理士に精神医学の知識だけ加わればいいというのではなく、「心理面の理解と対応には周辺領域も含めた一定の知識と技術の習得が不可欠である。心理士は専門的な技術職である」という当然のことが、心理士教育においてあらためて確認されるべきなのかもしれない。
プロフィール

Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.

Author:Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.
北里大学医学部精神科
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