専門的な精神療法が提唱され過ぎている?

うつ病、依存、トラウマなどに対して特異的に、異なる非薬物療法が安易に提唱され過ぎているように思える。個別性が強調されると専門家以外が意見を言いにくくなり治療が透明性を欠きやすいし、副作用の検討も遅れる。そこまでしなくても一般的な面接でよくなる方も多いだろうし、専門的な精神療法は知っているが基本的、常識的な面接ができない治療者も生まれているように思う。

「とてもまねできない、素晴らしい」と「自分でもできそうな気がする、やってみよう」

「とてもまねできない、素晴らしい」との感動は、講演なら〇、研修、講習なら△、「自分でもできそうな気がする、やってみよう」との納得は、講演なら△、研修、講習なら〇、などと考えながら、診断や治療に関する話を聞く。精神科、特に精神療法では、名人芸に憧れるがとても到達できない医師が、標準的な治療の習得も怠っているという問題があるかもしれません。

精神療法の効果、副作用、倫理

薬物療法では新しい薬物については効果や副作用、倫理面など、倫理委員会での審議を含めて、多くの検討がなされるのに、精神療法は誰かがある技法を言い出すと適切な検討なしにすぐ実践されている気がする。精神療法のような非薬物療法であっても安易に臨床に導入するのは避けるべきであろう。
プロフィール

Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.

Author:Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.
北里大学医学部精神科
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