ガイドラインと個人の治療方針

珍しく製薬メーカー主催の講演会に参加しました。うつ病学会が出したガイドラインを守ろうという講演に関する質疑で、「あまりガイドラインでしばらない方がよい、個人の経験からよい併用をしている医師もいる」というフロアからのコメントが出て驚きました。限られた質疑の時間内で、あのコメントに座長や演者がどう対応するかは難しいところですが、座長に「先生のコメントは、個人がよいと考える方針を許容してよいということですから、医師が最低限は治療方針を共有しようというガイドラインの考え方とは全く逆方向ともいえます。とても残された時間内で演者が答えたり議論できる問題ではないですから、今後十分な議論な機会をもって欲しいと思います。」くらいにまとめて欲しかった気がします。それにしても後味の悪い質疑でした。フロアにはいろんな方が参加されていたので、「ああやっぱり、コメントしたような偉い先生でも個人の方針(個人の経験にもとづく併用)でよいという考え方の人がいるんだ」と安心された精神科医も多いと思います。ああいう終わり方をするならこの講演会はなかった方がよかったのかもしれませんね。来年の会はうつ病学会理事長と質問した先生が壇上で議論してくれると有意義ですが・・・。
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Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.

Author:Miyaoka Hitoshi, MD., PhD.
北里大学医学部精神科
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